本コラムは転換期を迎える現代のビジネスパーソンのために「考える」をテーマにしたトピックを毎月お届けしています。
前回は思考に潜む認知バイアスについてご紹介しました。
今の時代、”これまで課題とならなかったこと” も課題として認識し、対応しなくてはなりません。
自分達で考えることは重要ですが、ビジネスの場では限られた時間とコストの中で解決しなくてはなりません。外部の知見をもったリソースを活用することで、結果としてトータルのコストを抑えたり、社内メンバーのスキルが上がることに繋がるでしょう。
今シリーズのコラム最終回である今回は、これまで11回分の内容を振り返りながら、課題解決のプロであるコンサルタントという仕事について”考える” 視点からご紹介していきます。
誰も答えを持ち合わせていない、不確実性の高い時代。そんな現代において、答えを創り出す思考は必要不可欠です。第1回コラムでは「そもそも考えることとは?」について、第2回コラムでは「目的をもって考える」ことについてご紹介しました。
第3回〜第6回コラムでご紹介したのは、未来を考えるための創造的思考について。分析思考と創造思考、ラムズフェルドのフレームワーク+1の考え方、全く何も無いものを創造する思考、発想支援ツールTRIZなど、これらは基本的な考え方や代表的な事例の一部にしか過ぎませんが、ぜひ再度お読みいただき理解を深めていただだけますと幸いです。
第7回〜第10回は目的達成のための考え方や手法について。自律的行動にとって重要な「目標意図」と「実行意図」、具体的なマネジメント例としてMBOとMBB、選択理論、ダイアローグマネジメントをご紹介しました。
ここまでの考えるコラムを読んで、皆さんはどう思ったでしょうか? ご自身の手で即実行できるという方はなかなか少ないでしょう。
イノベーティブな成果を得るための変革は組織全体に関わり、時には大胆に切り込まなければならないこともあります。現在どのような問題が起きているかを分析し課題を見つけ解決へ導くことはもちろん、将来のあるべき姿を実現性を持って提案するプロフェッショナルこそが現代において必要とされるコンサルタントです。
そもそも ”コンサルタント” とは一体どんな存在なのか?
コンサルタントの起源には諸説ありますが、一般的にはアメリカのフレデリック・テイラーが第一人者として知られています。
テイラーはハーバード大学の法学部に合格するも病気が原因で退学、工場で作業員として働いていたところからチャンスが巡り、工場の生産性改革へ乗り出すことになりました。ここで提唱された科学的管理法は近代的な経営管理の基礎となっています。
テイラーのコンサルティング手法が完璧だったわけではありません。現代では、生産性を高める一方で、ESG経営、ディーセントワーク(働きがいがある人間らしい仕事)などの実現が求められています。
効率化を考えるだけで一定の成果が出ていた時代は終わりました。現代の経営においては、SDGsの推進など、多岐にわたる課題解決を考えなくては社会に認められる企業になり得ないのです。
はたして、自社のリソースだけでこの達成はできるでしょうか? 世界の情勢、消費者意識……様々な要因が従来では考えられなかった速度で変化しています。
consultantの語源は「consult(相談)ant(する人)」。consultの語源は「con(いっしょに)sultは(座る)です。一方的な意見を押し付けるのではなく、逆にクライアントの意向にへつらうのでもなく、共に座して議論し課題を解決へ導く存在なのです。
企業とコンサルタントが「共に考える」こと。コンサルタントがお客様に「寄り添って考える」こと。この追求はシンキングパートナーズ設立の原点です。
シンキングパートナーズのコンサルティングで常に意識するポリシーは「真摯かつ大胆に」。お客様と真摯に向き合い、期待値を超える成果により喜びや感動を共に享受する関係を築きあげています。
PLMやSCMなどの経営手法や業務を中心とした業務/ITコンサルティングにより、社内の業務効率化だけでなく企業間の効率化を推進しています。また個人の考え方の多様性を尊重しつつも会社の方向性を導き出す「考える」方法論を自社の強みとして事業化しています。
自社のあるべき姿がわかっても、実際にはどうしていいのかわからず暗中模索している方も多いのではないでしょうか。ぜひ一度、あなたのお話を聞かせてください。シンキングパートナーズと共にに考え、解決へ向けて共に進みましょう。